2014年08月23日

vol.16『ある日の伝説』

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2014年8月23日 水戸芸術館ACM劇場

作・演出:又吉某氏
出演:小林拓司、能村圭太、萩原湖珠恵、宇田美幸、手嶋あかり
   (以上、プロフェッショナルファウル)
   柿澤晟也、すがものぜし、手塚貴志、仲長康行、林信希
   池田捺紀、大野貴裕、五耒和馬
   (以上、演劇集団「風ノ街」)
   神百合愛、根本寛之(劇団コミューン)、ホラグチタダヒロ(キミトジャグジー)
   小林祐介(劇団ACM)

―チラシより―

かつて、それなりの建物が建っていただろう面影を残した空き地。
見張りとして土地主に雇われた男女たち。
何かを探しにやって来る奇妙な人々。
それぞれの探し物が明らかになった時、世界の終りが始まる―。
2014年夏、PFがマンパワーを駆使してお贈りする(予定の)カタストロフィック・ドミノ・コメディ!



第46回水戸市芸術祭演劇フェスティバル参加作品。
廃墟で撮影を行う学生映画サークルの面々が、ドキュメンタリー番組を撮るTVクルー、革命家に政府の人間、果ては宇宙人や原始人など、次々にやってくる人々に撮影を妨害されてゆくシチュエーションコメディ。
PF常連の神・根本、久々のPF参加となる小林(祐)・ホラグチに加え、演劇集団「風ノ街」の若者達をゲストに迎えた、総勢17名(+又吉)のキャストの中、映画サークル・監督役の能村が、PF作品では初の主演を務め、ほとんど1対16の構図でツッコミ役として大奮闘する。
PFとしては久しぶりに大がかりな舞台装置を組んだが、岩肌を再現するために使用した発泡スチロールの削り屑や、瓦礫に使用した石膏パネルから出る粉塵がやたら散らかり、劇場のスタッフさんに非常に迷惑をかける。
そんな舞台作業の大変さも含め、大学サークルという設定、若者の多さなど、真夏の青春感あふれる公演だった。

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稽古場動画日誌「ある稽古場の動画伝説」
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2014年05月17日

vol.15『僕の無謀な旅支度』

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《水戸公演》
2014年5月17・18日 水戸市 まちなか情報交流センター
《日立公演》
2014年5月24・25日 日立市 多賀市民会館1F小ホール(ひたち街角小劇場第17弾)

作・演出:又吉某氏
出演:小林拓司、能村圭太、宇田美幸、手嶋あかり
   (以上、プロフェッショナルファウル)
   植田そうへい、澤田考司(劇団ACM)、沼田電池(劇団バカバッドギター)、根本寛之(劇団コミューン)

―チラシより―

男は何年も故郷に帰っていなかった。
昔から付き合いのあった友人からの連絡も返さないまま、半ば遠ざけるようにしていたほどだ。
散らかっている部屋に男のものぐさな性格が表れている。
だが婚約者ができ、さすがに報告だけでもと久々に母に電話をしたが繋がらず、仕方なく久しぶりに帰ることにした。
「せっかくだから色々見てまわりたい」
何も見るモノは無いという男の意見も、せっせと荷造りをしている彼女の耳には届いていないようだ。
面倒だとは思いながらも、大きめのトランクを引っ張り出して男も支度をし直した。
そこで男は気づく。「アレが無い」
前にアレを用意していないことでケンカになったというのに。彼女のヤツはどうして買ってこないんだ。
ここで話を蒸し返すのも面倒なので、苛立つ気持ちを抑え男は黙って買ってこようと外に出る。
すると後ろから彼女が、飼っている犬を抱いて駆け寄ってきた。
「ついでにホテルに預けてきて」
やっぱり一人で帰って置けば良かった。
片付けられない男の、支離滅裂な「片付け」の旅が始まる―。

「舞台上に役者を常に待機させる」という実験的な演出が物議をかもした、vol.3『僕の騒がしい妄想』(2008)に次ぐ「僕の」シリーズ第2弾!
プロフェッショナルファウル初の(県内2ヶ所でも)ツアー公演!!



劇団初の県内2ヶ所(水戸・日立)ツアー公演。
vol.3『僕の騒がしい妄想』に次ぐ「僕の」シリーズ第2弾として、前作の「舞台上に役者を常に待機させる」という演出スタイルを踏襲しつつ、「七つの大罪」をモチーフに、ものぐさな男が飼い犬とともにナンセンスな旅路に迷い込みながら己の過去を精算していく様を、舞台上に散らかった小道具が片付けられてゆくことで表現した。
日立公演では終演後、ゲストを迎えてのアフタートークを開催。24日ゲストの豊田郁央さん(劇団コミューン)には「どうやったらPFが日立にハマれるか」を相談し、25日の回では、ゲストの小林祐介さん(劇団ACM)が出演者達と共に企てたドッキリコントにより、トークが始まる前から場が笑いと混乱の渦に巻き込まれた。
2ヶ所公演トータルで最高動員数を更新し、やって良かったツアー公演だったが、2週に渡っての公演だったことに加え、舞台装置や音響・照明効果がほとんど無く、役者の体一つで見せなくてはいけない作品だった為、役者への負担は大きく、喉をつぶす者が続出。結成9年目にして発声訓練の大切さを身を持って知る。

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稽古場動画日誌『僕の無謀な稽古場動画』
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2014年02月15日

SUPER SUB#3『科学』

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2014年2月15・16日 水戸市 アートスペース月虹舎

作:望月幸太郎(キ・カンパニー)
演出:能村圭太
出演:能村圭太、又吉某氏/安島崇、植田そうへい、笹本大騎

―チラシより―

今から遠くはない未来のお話。
落ちこぼれ大学生、橘田は卒業単位取得の為に天才教授の頼みを聞く羽目に。

え?何?宇宙探索??帰って来れるんすか??

東京で活動するウェブ系エンタメ劇団キ・カンパニーの作品が茨城水戸に初上陸。
演出としてタクトを振るのは7年ぶり能村圭太。
プロフェッショナルファウルがゲリラ的にお贈りするSUPER SUB第3弾は、男5人のセンチメンタルジャーニー!!

僕らと一緒に「スペースランナウェイ!!」



「オモロイことやろうや!」を合言葉に、昨年末から演劇熱が高ぶっていた能村主導により急遽企画された公演。能村の学生時代からのフェイバリット劇団であるキ・カンパニーさんの作品を、学生時代以来7年ぶりとなる能村自らの手で演出した。
能村を含めた5人の男優が、キャパ20人余りという密な空間の中、アドリブを交えたユルい会話の応酬で客席を大いに沸かせる。また、普段は禁止している上演中の写真・動画撮影を解禁し、そのシャッター音を演出に利用するなど、舞台と観客の垣根を取り払う趣向を凝らし、エンターテインメントとしての演劇を志向した能村の情熱が結実した公演となる。
終演後のアフターイベントの一つとして、キ・カンパニーの方々を迎えてのクロストークも催され、オリジナルの初演には無かった「合コンの約束により人類の殲滅計画を防ぐ」という追加されたオチを、「あんなカジュアルな『殲滅』見たことない」と褒めていただく。また、回によっては来場者に宇宙食を配ったりもした。
映画畑の人間で今回が初舞台となる笹本君は、初舞台とは思えないその堂々とした演技と、ふてぶてしい言動により、他の面々から「(演劇の)化身」という異名で呼ばれる。

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PF×キ・カンパニー『科学』クロストーク(撮影:キ・カンパニーさん)


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