2010年02月20日

vol.7『ワンダリング・ワンダーランド』

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2010年2月20〜21日 水戸生涯学習センター2階創作室

作・演出:又吉知行
出演:神長春菜・小林拓司・昆節夫・又吉知行
   黒田忍(演劇集団「風ノ街」)
   富田紀子(劇団OH−NENS)
   萩原湖珠恵

―チラシより―

「むかしむかし、あるところにワタシがいました。」

戦時中に使われていた防空壕に、父と娘が住んでいた。
借金の取立てから逃れた男女は、偶然それを見つける。
まだ戦争が続いていると信じている娘を不思議に思っていると、また一人女が落ちてきた。
彼女はこの防空壕を作り、当時避難してきた人々を屈服させた男の娘だった。

ホームページ企画「又吉の密室探訪」より初めて生え抜かれた今作は、
薄暗い中で繰り広げられるファンタジックな洞窟劇(カーバン・コメディ)。
夢見る少女じゃいられない、夢見る少女が出られない!!
吉夢か悪夢か、プロフェッショナルファウルが贈る第七夜!!



ホームページ企画「又吉の密室探訪」から生まれた、洞窟が舞台の密室劇。
暗闇の中での会話で始まるオープニングや、岩肌を再現した舞台美術、実際に照明を揺らして崩落を表現したラストシーンなど、洞窟ならではの演出を随所に盛り込んだ。
PFらしい密室で繰り広げられるシリアスコメディながらも、父娘の血の繋がりが描かれるなど、より普遍性のあるドラマへの意欲も見られる、PF第一期を総括した作品。
しかしながら動員は相変わらず横ばいで、打ち上げにて、客演陣がいるにもかかわらず集客の少なさをグチる。

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稽古場日誌『ワンダリング・ワンダー稽古』
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コチラから『ワンダリング・ワンダーランド』が全編ご覧いただけます。



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2009年09月19日

vol.6『レディースコントジェントルメン』

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2009年9月19〜21日 水戸生涯学習センター2階創作室

脚本・演出:又吉知行・渡辺キョウスケ
出演:小林拓司・昆節夫・又吉知行
   渡辺キョウスケ(21日のみ)
   須藤千栄子(演劇集団「風ノ街」)
   細谷淳一
   青木志穂(演劇集団「風ノ街」)(20、21日のみ)

―チラシより―

「Shall we laugh,Mrs?」
(ご婦人、笑っていただけませんか?)
「Oh,what's a gentle conte!」
(まあ、なんて紳士的なコントなんでしょう!)

レディースコントジェントルメン五ヶ条

一、レディースコントジェントルメン(以下、「L.C.G.」)は、紳士淑女のためのコントであり、その総称である。

一、L.C.G.は、紳士淑女のためのコントであるが故、演者はスーツ・ドレスなどのフォーマルな衣装を着用し、そういった衣装でも上演可能な低カロリーな所作で演じられる。

一、L.C.G.は、紳士淑女のためのコントであるが故、下品なギャグ、いわゆる下ネタを用いないが、社交場のたしなみとしての多少のエロティックなギャグは許容範囲とする。

一、L.C.G.は、紳士淑女のためのコントであるが故、爆笑などという、はしたない笑いを起こすことは求めず、微笑み程度の静かな笑いをあえて目標とする。

一、L.C.G.は、紳士淑女のためのコントであるが故、ジャンル分けするならば「ベタ」でも「シュール」でもなく、「紳士的(ジェントル)」な笑いであり、「紳士的(ジェントル)だった」という感想を最上の喜びとする。

プロフェッショナルファウル主催、エレガントな笑いの社交場(サロン)。



又吉と渡辺の共同脚本・演出による、初のコント公演。「紳士淑女のためのコント」というコンセプトのもとに作られた計13本のコントを、日替わりプログラムで上演した。
「下ネタは禁止」と謳っているのに、又吉が書いたコント「アンダープロブレム」が思いっきり下ネタで、案の定アンケートで指摘された。
また、渡辺の書いたコント「砂漠と白湯」が全くウケず、出演していた昆と小林共々、正に煮え湯を飲まされた形となり、打ち上げのバーベキューで酔った渡辺が台本を火にくべて燃やすという奇行に走る。
トータル1時間程度とコンパクトな割には、本数書かなくてはいけなかったり、笑いが来ない恐怖に怯えたりと、なかなかに神経をすり減らす公演となった。

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稽古場日誌『レディース稽古ジェントルメン』
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公演DVD販促企画『関さん、『レディースコントジェントルメン』はどうですか?』
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※上演された全コントの解説をしています。

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2009年05月30日

vol.5『鉄塔の上の三人』

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2009年5月30〜31日 水戸市南町ハーモニーホール

作・演出:又吉知行
出演:神長春菜・小林拓司・昆節夫・又吉知行

―チラシより―

「あなたに一つの問いかけを贈る」

郊外のショッピングモール。
その中にそびえ立つ鉄塔の頂上に男が一人いる。
男は女を待っていた。だがやってきたのは見知らぬ男。
戸惑う二人のもとへ女がやってくる。
自分本位な彼らの主張は噛み合わず、言い争う。
ふと遠くに女が何かを捉えた。
それは辺りを沈めてしまうほどの津波だった。

久々のハーモニーホールでの公演は、
世界が水没しても変わらないエゴを持つ人間たちを描く利己主義劇(エゴイスティック・コメディ)。
変幻自在の魔球を放つプロフェッショナルファウルの第五球目!



前回の大人数から打って変わって、PFメンバー4人のみで演じた濃密な会話劇。
濃密過ぎて、稽古中に神長が又吉に台本を、昆にペットボトルを投げつけるなど、稽古場はかなり険悪なムードに包まれた。
舞台として、会場となったギャラリーに鉄パイプと金網の足場を組み、1階と2階に梯子を掛けることで、鉄塔を表現。空間の上下を生かした、金属音鳴り響くメタリックな舞台を作り上げた。
vol.1以来4公演ぶりに集客が100人を下回り、動員には恵まれなかった公演ではあるが、「閉鎖空間の中、現実と非現実が混じり合うシリアス・コメディ」という、PF作品のスタンダードと言える形を提示した作品となった。

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稽古場日誌『稽古の場での三、四人』
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コチラで『鉄塔の上の三人』が全編ご覧いただけます。

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