
2010年2月20〜21日 水戸生涯学習センター2階創作室
作・演出:又吉知行
出演:神長春菜・小林拓司・昆節夫・又吉知行
黒田忍(演劇集団「風ノ街」)
富田紀子(劇団OH−NENS)
萩原湖珠恵
―チラシより―
「むかしむかし、あるところにワタシがいました。」
戦時中に使われていた防空壕に、父と娘が住んでいた。
借金の取立てから逃れた男女は、偶然それを見つける。
まだ戦争が続いていると信じている娘を不思議に思っていると、また一人女が落ちてきた。
彼女はこの防空壕を作り、当時避難してきた人々を屈服させた男の娘だった。
ホームページ企画「又吉の密室探訪」より初めて生え抜かれた今作は、
薄暗い中で繰り広げられるファンタジックな洞窟劇(カーバン・コメディ)。
夢見る少女じゃいられない、夢見る少女が出られない!!
吉夢か悪夢か、プロフェッショナルファウルが贈る第七夜!!
ホームページ企画「又吉の密室探訪」から生まれた、洞窟が舞台の密室劇。
暗闇の中での会話で始まるオープニングや、岩肌を再現した舞台美術、実際に照明を揺らして崩落を表現したラストシーンなど、洞窟ならではの演出を随所に盛り込んだ。
PFらしい密室で繰り広げられるシリアスコメディながらも、父娘の血の繋がりが描かれるなど、より普遍性のあるドラマへの意欲も見られる、PF第一期を総括した作品。
しかしながら動員は相変わらず横ばいで、打ち上げにて、客演陣がいるにもかかわらず集客の少なさをグチる。


稽古場日誌『ワンダリング・ワンダー稽古』

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