
2011年3月11日〜13日 水戸市天王町 PARK IS 4F
※震災の影響により中止
作・演出:又吉知行
出演:神長春菜、小林拓司、昆節夫、能村圭太、又吉知行
安島崇、菊池裕紀(茨城大学自主映画制作の会)
田口裕珠(キミトジャグジー)、田嶋佑衣(茨城大学演劇研究会)、萩原湖珠恵
佐藤信郎(演劇事務所'99)、中林達也
/小林祐介(水戸芸術館ACM劇場専属劇団ACM)
―チラシより―
「私はみにくい。この世界と同じくらいに。」
今朝もニュースでは外国の紛争を伝えていた。
アスケバという国でクーデターが起こったそうだ。
リーダーは日本人らしい。
最近人気の若手政治家がコメントを求められて、
こりもせず、また大きなことを言っていた。
あんなこと言わなきゃいいのに。
日本もそんなに無関係ってわけじゃなくて、
アメリカの兵器を輸送中にパクってるってウワサ。
横で一緒に見ていたアイツが「人間も大変だねぇ」と言っていた。
私は今、自分を犬だと思っている男と暮らしている。
昔、私が居た施設で一緒だった男だ。
その頃、私には好きな人がいた。
彼は唯一私の顔を見て「みにくい」と思わなかった人だ。
(今一緒にいるアイツは犬なので別扱い)
ぶっちゃけ私は今でも彼のことが好きなのだ。
だから私は、このみにくい顔を整形したいと思っている。
どこかへ行ってしまった彼に告白するために。
そのために今日も私はバイトしている。
おばけ屋敷は私のみにくさを活かせるうってつけの職場。
そしたら今日、一人の男の人に声を掛けられた。
その人は、私の恋を「プロデュース」したいと言ってきた。
よく分からないけど何でもいい。
この恋を叶えてくれるなら。
だって私は自分じゃ恋も叶えられない
みにくい女の子なのだから。
みにくい顔を持った一人の女を巡る、壮大かつ壮絶な因果の物語。
総勢13人のキャストで演じる上演時間2時間超えの大作の予定だったが、2011年3月11日公演当日に発生した東日本大震災により、公演中止となる。
舞台写真(震災後に撮影)
稽古場日誌『まとめにくい稽古場』
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