2012年04月21日

vol.13『あるコメディアンの死』

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2012年4月21〜22日 土浦市 茨城県県南生涯学習センター

作・演出:又吉某氏
出演:神長春菜、小林拓司、昆節夫、能村圭太
   (以上、プロフェッショナルファウル)
   稲田佳菜、神百合愛(以上、演劇集団「風ノ街」)
   植田そうへい、木村隆之、佐藤信郎(演劇事務所'99)
   安紀子(演劇集団スリーサイズ)、鶴田美幸

―チラシより―

「アイツは、人を笑わせることしか興味が無いんだよ。」

先の戦争の戦犯として、裁判で罪に問われている元軍事参謀長、ルイド・メイソン。
彼の容疑は、保守派の前大統領を暗殺し、自らの傀儡である戦争推進派の候補を大統領の座に就任させたというものであった。
容疑を否認するルイド。しかしそこに、証拠の映像を持つという青年が証人として現れる。
彼の名はダン・アークエイド。
ダンは、ルイドがある男を利用し、大統領を暗殺を実行させたと証言する。
その男とは、ダンがずっと撮り続けていた、親友のコメディアンだった。

2011年夏に行われたイベント「vol.13主演争奪戦」において、
見事主演の座を勝ち取ったPF所属俳優・小林拓司が演じる、
人々を笑わせることを夢見ながら、騒乱の時代に翻弄された男の一代叙事詩。


大統領暗殺の容疑をかけられ処刑された、あるコメディアンの男の無実を晴らすべく、彼を撮影し続けた映画監督志望の友人の回想がフィルムと共に語られていく。
『僕の騒がしい妄想』の手法を発展させ、会場の客席を舞台の一部とし、役者を客席に待機させ、コメディアンの物語を見つめる観客に見立てた。
水戸まちなかイベント『プレイ×プレイプロジェクト』内で行った「Vol.13主演争奪戦」にて、小林が見事優勝。主役のコメディアン・ハッピー役に選ばれた。
「13」という数字に加え「死」が入ったタイトルで縁起が良くなかったのか、公演中に骨折者が2人も出るという、なんとも不吉な事態に見舞われた。
この公演後に、宇田(鶴田から改名)がメンバーに加入。

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又吉による作・演出日誌『あるコメディアンが死ぬまで』

公演CM




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2011年11月11日

vol.12『ホワイトメリィライオット』

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2011年11月11〜13日 日立多賀市民会館小ホール(ひたち街角小劇場第2弾)

作・演出:渡辺キョウスケ
出演:神長春菜、小林拓司、昆節夫、能村圭太、細谷淳一、又吉某氏
   (以上、プロフェッショナルファウル)
   坂本雅哉、鈴木友介、神百合愛(以上、演劇集団「風ノ街」)
   安島崇、西山直子(演劇集団☆ハジメ)
   ホラグチタダヒロ(キミトジャグジー)
   /小林祐介(水戸芸術館ACM劇場専属劇団ACM)
日替わりゲスト:佐藤信郎(演劇事務所'99)、宮田洋平(劇団コミューン)
        棚谷黒胡椒(劇団青色ジョーカー)、籠宮ジュン(チーム無限大)

―チラシより―

外は雪。

冬だからではない。ここ数年間、この雪は降り続いている。

真白に覆われた世界の中、彼らは戦っていた。
異常気象による社会情勢の悪化、それによる市民運動の激化。
始まりはそんな理由だったように思う。

しかし、月日は戦いの意味をぼやけさせ、
レジスタンス達は幾つものセクトに分裂し、
セクト同士での抗争に明け暮れるようになった。

そんな中、セクト間を行き来する一人の男がいた。
男は何処のセクトに属することもなく、武器を売り歩いて回った。
その武器商人はレジスタンス達から「サンタクロース」と呼ばれていた。

今日も彼らは塹壕に立て篭る。
サンタクロースから武器も買い揃え、戦闘の準備は万全。
彼らの顔はどこか陽気だ。

どうやら今夜は吹雪くらしい。

暴動は、続く。



渡辺が作・演出の両方を執る初のPF公演で、会場である日立多賀市民会館が企画する「街角小劇場」の第2回公演として上演。
発電所の暴走事故が原因で、雪が降り続ける架空の国を舞台に、革命レジスタンスの一団を中心とする、小さな街の人々の視点から見た、世界の終末を描く。震災の影響を色濃く受けた、上演時間2時間30分のシリアス・ファンタジー大作。
幕で舞台を何層にも区切り、それを開閉することで幾つものシーンをシームレスに展開。また、白い幕を雪景色に見立てたり、幕に映像や役者のシルエットを投影するなど、テクニカルな演出で見せた。
日替わりゲスト4名を含め、過去最多の17人のキャストが出演し、人が多すぎて全員のスケジュールが合わず、結局本番当日まで通し稽古が出来なかった。また、2ヶ月足らずという短い稽古期間で作り上げなければならなかった、かなりタイトロープな公演だった。

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オープニング映像


稽古場日誌『ホワイト稽古ライオット』

公演CM


※公演DVDを日立多賀市民会館にて無料でお借りいただけます。

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2011年09月03日

vol.11『ナンシーちゃん』(再演)

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2011年9月3日 土浦市 茨城県県南生涯学習センター

作・演出:又吉某氏
出演:神長春菜、小林拓司、昆節夫、能村圭太、細谷淳一
   (以上、プロフェッショナルファウル)
   関勝一、富田紀子(以上、劇団OH‐NENS)
   稲田佳菜、須藤千栄子(以上、演劇集団「風ノ街」)
   植田そうへい、濱田耕太郎
   小林雅子(劇団遊女舞台)、萩原湖珠恵、LICO.

―チラシより―

アイドル志望の少女、新豆マタカ。

およそアイドルに必要とされている要素をひとつも持ち合わせて
いなかった彼女は、理想と現実のギャップにイライラしていた。

彼女には、奇妙な体質を持った兄がいた。
それは、「シンナーを常飲しないと死ぬ」というものだった。

その話を聞いた彼女の所属事務所の社長は、
彼女の兄の、その不幸な境遇を気に入り、
マタカを「自傷系アイドル」として売り出そうと画策する。

「名前は『ナンシーちゃん』だ」
「ダジャレじゃねえか」

一体誰が予想できただろうか。
その後、彼女が様々な人々の思惑を巻き込み、
誰からも愛されるトップアイドルではなく、
世界征服を目論むテロリストになることを。

プロフェッショナルファウル初の再演&初の土浦公演は、
驚愕の豪華キャストでお贈りする、
劇団最「狂」のバッド・トリップ・コメディ。



初の再演。劇団初の水戸市外公演に、過去一番動員のあった自信作で挑んだ。
中止になった『みにくい女の子』に劇構造が似ていたので、作った舞台装置などがそのまま流用出来るのではないかと目論んだものの、会場の大きさの違いで、結局全然使えなかった。
広い舞台に苦戦するも、初演の混沌さが整頓され、ドラマとしてより深化し、再演の成果を見せる。
この公演から細谷がメンバーとして参加。また、公演後に萩原も加入。
姓名判断で「努力が全て水の泡になる」と診断された又吉が、この公演から「又吉某氏」に改名するも、その甲斐無く、前回に続き公演日に台風が直撃した。

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稽古場日誌『ケイコーちゃん2011』

公演CM

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