
2013年12月7・8日 水戸市 まちなか情報交流センター
《プログラムA》
『さよなら もしくは またいつか』
作・演出:又吉某氏
出演:昆節夫、手嶋あかり、稲田佳菜(演劇集団「風ノ街」)、澤田考司(劇団ACM)
《プログラムB》
『受付(凵]Mix)』
作:別役実 演出:渡辺キョウスケ
出演:小林拓司、宇田美幸、小林雅子(劇団遊女舞台)、富田紀子(劇団OH-NENS)
―チラシより―
プロフェッショナルファウルの新プロジェクトは、2チームに分かれての1時間以内の作品を2本同日上演。
「1本だけじゃもの足りない」
「でも何回も観に行くのが面倒」
そんな皆様のご要望に軽いノリでお応えする、PF冬のショーケース。
《プログラムA》
物心ついた頃から屋敷の一室に鎖で足を繋がれていた少年はある正義感あふれる青年の命令違反により、自由を得る。
月日は流れ、少年はあの時自分を助けてくれた青年の命が危ないことを知った。
あの時交わした約束を果たすため、青年を助けるべく、少年は走る。
少年を取り巻く人々や、扉・鎖などの物体、果ては主役である少年自体をも四人の役者がそれぞれ演じ分けるという「入れ子キャスティング」に挑戦!
シンプル且つ複雑な演劇を是非ご覧下さい!
《プログラムB》
とある神経クリニックに診察を受けにきた一人の男。
しかし、受付の女性によって、次々と理不尽な寄付を求められ―。
日本不条理劇の第一人者・別役実によって1980年に書かれた名作二人芝居を、受付嬢×3人に増殖リミックス。
熟年女優3人(と小林)による不条理世界に迷い込め!
分かり易く、多くの人に楽しんでもらえるような作品づくりに敢えて挑んだ『ゲキマン。』シリーズを経て、「自分達がやりたい事をやる」という原点に立ち戻り、又吉・渡辺の2チームに別れて、それぞれ1時間以内の実験的な作品を2本同日上演した、PFの新プロジェクト。
プログラムA『さよなら〜』は、一人の少年がかつての恩人を助けに向かうジュブナイルで、これまでの又吉作品とは全く趣を変えたピュアでライトな物語を、登場人物や物体を4人のキャストが代わる代わる演じる「入れ子キャスティング」の手法で観せ、演劇的にも感動的な世界観がかなりの好評を得る。
打って変わってプログラムB『受付(凵]Mix)』は、別役実・作の男女2人芝居を、女役×3の4人芝居にリミックスし、別役作品の特徴でもある巻き込まれ型の不条理感を過剰なまでに増幅、淡々と静かに上演されがちな戯曲をスラップスティックに演出し、賛否両論を巻き起こす。
作品スタイルが不定形なPFの、劇団としての振れ幅が見事に出た公演だったが、一日4回公演(A・B2回ずつ)を二日続けてやったので、普通に疲れた。
《プログラムA》




《プログラムB》




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